聴聞雑記から転載

林遊@なんまんだぶつ Post in 仏教SNSからリモート
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↑ 丸岡城
 
城の石垣 
 
小生の住む在所の近くに丸岡城という日本で一番古い天守閣をもつ城があります。
子供の頃に遠足に行った時、友達と競いあって天守閣に登り景色を楽しんだものでした。
遠くに自分の家が見えないかと眼をこらして景色を眺めたものでした。
 
やがて景色を見るのに飽き天守閣から降りて、城の石垣を登ったり石垣の大きさを両手で測ったりして遊んだものです。
 
小生に、教学は城の石垣のようなものだと教えて下さった勧学和上様がありました。
 
なんまんだぶつの城の天守閣に登って阿弥陀様のお慈悲を眺め、なんまんだぶつのいわれを聞けばそれで十分ではないか。何の不足があるのかとのお示しでした。
 
そして今少し暇があるなら、なんまんだぶつの城の石垣の組み方を勉強するのは御恩報謝です、とのお言葉でした。
 
そうでした。石垣の組み方を学んでから信じる宗教ではありませんでした。大丈夫だろうかと石垣の構造をひねくり回して安心するご法義ではありません。
なんまんだぶつとたのませて(憑)なんまんだぶつと称えさせ、なんまんだぶつと迎え取るのが浄土真宗のご法義です。
 
後は暇にまかせてお聖教を拝読し、うまく組んであるなあと先達の釈を讃嘆し楽しむのは、こちら側の目的のない遊びです。
 
遊びですから自分の解釈にあまり一生懸命になってはいけないのです。一生懸命になって説いて伝えて下さった、内容・目的を聞信するだけなのでしょう。

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