御開山のご著書はめちゃくちゃ難しい。
そこで、この道の先輩方は種々の名目の補助線を示してお聖教の理解を助けるように工夫されてこられた。
そもそも、口に称えられ聞える〔なんまんだぶ〕は何処から来るのかという説明に先達は「垂名示形」という概念を示して下さっていたのでwikiarcに追記してみた。
垂名示形
すいみょう-じぎょう 漢音では、すいめい-じけい。
垂名示形(名を垂れ形を示す)。名を垂れるとは、一切衆生を済度しようとする法蔵菩薩の願心が、南無阿弥陀仏という名のりとなって十方衆生に称えられ聞かしめられんとすること。形を示すとは、一如より来生した法蔵菩薩の誓願が成就して阿弥陀仏(報身如来)となる因果相(仏願の生起本末)をあらわすことを形を示すといふ。
『一念多念証文』には、
この一如宝海よりかたちをあらはして、法蔵菩薩となのりたまひて、無碍のちかひをおこしたまふをたねとして、阿弥陀仏となりたまふがゆゑに、報身如来と申すなり。これを南無不可思議光仏となづけたてまつれるなり。この如来を南無不可思議光仏とも申すなり。(一多 P.690-P.691)
とあり、法蔵菩薩が「無碍のちかひ」を建立して阿弥陀仏となられた「仏願の生起本末」を説かれている。この「一如宝海よりかたちをあらはして」が示形であり「法蔵菩薩となのりたまひて」南無阿弥陀仏を成就され名号(名のり)としての活動相を垂名と真宗の先達は示されたのであった。
以下はwikiarcとその関連リンクを参照されたし。
→「垂名示形」
なんまんだぶ なんまんだぶ なんまんだぶ
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