家内が買い物から帰ってきて
ねえ、大きいミミズが死んでるよ、
というので玄関の外まで見に行った。
コンクリートの上でどばみみずが死んでいるので、何でこんな庭の土から離れた所でミミズが死んでいるのかとあれこれ。
昨日の雨でミミズが引越しの方向を間違えたとか、鳥が咥えていたのを落としたとかミミズを見ながらの雑談。(暇ですねえ 笑い)
ふと、お聴聞で聴いた
涅槃絵に みみずは嘆く 術(すべ)知らず
という句を思い出した。
涅槃絵とは世尊がお亡くなりになるところを描写した絵で、世尊の母親である摩耶夫人から天人、羅漢、あらゆる動物や鳥、手足の無い蛇やミミズまで参集して大聖世尊がお亡くなりになることを嘆いている。
しかしミミズは世尊が今お亡くなりになるというのに、地団太踏む足も合掌する手もない。
そんなミミズの為にも、阿弥陀様は、なんまんだぶつと声になって聞こえて下さる仏様になったのだ、という話だった。
異訳大経の「蜎飛・蠕動の類、わが名字を聞きて慈心せざるはなけん」*のお示しだったな。
なんまんだぶ、なんまんだぶ、なんまんだぶ…
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