あさましや、さいちこころわ、あさましや。
妄念がいちどに出るぞ、にがにがしい。
悪のまぜりた火がもゑる、
悪のまぜりた波がたつ、あさましや。愚癡のまぜりた火がもゑる、
邪険もの、あさましや、
とどめられんか、さいちがこころ、
くよくよと起こるこころを、たする(尋ねて)みれば、
天にぬり(乗り)こすさいちのこころ、
妄念がいちどに出るぞ、にがにがしい。
悪のまぜりた火がもゑる、
悪のまぜりた波がたつ、あさましや。愚癡のまぜりた火がもゑる、
邪険もの、あさましや、
とどめられんか、さいちがこころ、
くよくよと起こるこころを、たする(尋ねて)みれば、
天にぬり(乗り)こすさいちのこころ、
ここに知識の御化導あり、
「これさいち、ここがそなたの聞き場ぞよ。」
「ありがとうございます」
「みだの本願、なむあみだぶが、できてから、
われ(汝)が案ずることはない、
きけよ、きけよ、なむあみだぶを、
ききぬれば、われが往生これにある。
なむあみだぶは、われ(汝)がもの。」
「これさいち、ここがそなたの聞き場ぞよ。」
「ありがとうございます」
「みだの本願、なむあみだぶが、できてから、
われ(汝)が案ずることはない、
きけよ、きけよ、なむあみだぶを、
ききぬれば、われが往生これにある。
なむあみだぶは、われ(汝)がもの。」
ごおん(御恩)うれしや、なむあみだぶつ。
妄念の置き場をきけば、
機法一体、なむあみだぶつ。
このこころで、十方微塵世界を、
佛や菩薩や親さまと、
遊んで居るか、このこころ。
なむあみだぶをた(食)べて遊んで、
なむあみだぶと共に日暮し。
ご恩うれしや、なむあみだぶつ。
ここの知識とは梅田謙敬和上であるが、他者を悲泣雨涙のどんぞこに叩き込み、必堕無間と脅すような人は悪知識だな。
本物の善知識とは、罪の深さに泣いているひとに、なんまんだぶができたから、あなたの案じることではないのですよと、弥陀の救いを告げるのだ。
十方微塵世界の
念仏の衆生をみそなはし
摂取してすてざれば
阿弥陀となづけたてまつる
なんまんだぶ、なんまんだぶ、なんまんだぶ、我が案ずることではない。
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