本物の六字名号

林遊@なんまんだぶつ Posted in 仏教SNSからリモート, 管窺録
0

マウスクリックで拡大します。

六字名号

親鸞聖人自署

 

他流には、名号よりは絵像、絵像よりは木像といふなり。当流には、木像よりは絵像、絵像よりは名号といふなり。

『蓮如上人御一代記聞書』
本物は本物であるから、あれこれ策を弄する必要はないのだがが、偽者は偽者を本物のように見せる必要があるから、コピー&ペーストなど、あれこれ策を弄する必要があるのであろう。「参照
浄土真宗では、「名号の機にあるのを信心」というのであり、木像よりは絵像、絵像よりは名号、名号よりは口に称えられる、なんまんだぶである。
木像や絵像や名号に救われるのではなく、凡夫の口先に称えられる、なんまんだぶによって救われるのが浄土真宗のご法義である。
本尊論云々は、信のうえでのご報謝の遊び事である。灯をともし香を焚き華を飾って遊ぶ、ご恩報謝の楽しみ事である。

十方微塵世界
念仏の衆生をみそなはし
摂取してすてざれば
阿弥陀となづけたてまつる
『弥陀経讃』

阿弥陀如来とは、十方微塵世界の、念仏の衆生をみそなはして摂取して捨てないから、阿弥陀如来というのである。

なんまんだぶ、なんまんだぶ、なんまんだぶ……称名相続

木像よりは絵像、絵像よりは名号

ちょっといい本

林遊@なんまんだぶつ Posted in 仏教SNSからリモート
0

親鸞聖人の教え・問答集 [単行本]
梯 實圓 (著)  ¥ 1,995

内容(「BOOK」データベースより)←リンク
浄土真宗本願寺派の教学をリードする碩学の平易で綿密、諄々とした解説。親鸞の教えの基本から誤解されやすい重要語の意味の歴史的変遷、他宗他派の説、親鸞独自の見解などを明かし、念仏者の生き方を説く。

元々Q&A形式で書かれたものであるので、初心者にも読みやすい内容になっている。また、Q&Aであるので各文章が短く、読んでいて負担になることも少ないであろう。
あまり馴染みのない「覈求其本釈(かくぐごほんしゃく)」の解説など、浄土真宗で使われる「他力」という言葉の重要な概念についても触れられている。
読み易いという事と判り易いという事は違うのだが、真宗用語の出典・出拠が明示してあるので、より深く学びたい方にも便利である。
なお、浄土真宗本願寺派の『註釈版聖典』、『註釈版聖典七祖篇』などを手元に置いて読めばより理解が深まるであろう。
これらの書籍が手元にない場合でも、ネット上で、「WikiArc 浄土真宗聖典電子化計画」
http://labo.wikidharma.org/
に、上記書籍の内容が掲載してあるので参照されたい。
(著書名+#P–### ← ###はページ数でページ内容が表示される。一部はno##で対応する科段も可)