サイトでプライベートになっていた星野元豊師の論文を公開。
浄土真宗では行信論を主題として論じることが多いのだが、その行と信の源泉を考察する論文である。星野師は、「仏教に全く無関係な人たちにも理解できるような解説を試みたいと思う」とされておられるのだが、仏教用語無しに仏教を論ずることは、竹刀無しで剣道を学ぶようなものであるから、幾分の仏教用語をや哲学用語を使用されている。そこで掲載サイトでは用語をドラッグすれば、WikiArcなどの対応する用語に対して適切と思われるサイトを選択して検索できるようにしてある。
以下の文章は、同論文に対する覚書である。
20数年ほど前に読んだ『親鸞 教行信証』──原典日本仏教の思想──の、星野元豊師の同書の解説から抜粋。たまたま、なんまんだぶのご法義に出遇って、 もっと知らしてもらおうと、慣れない漢文読み下し文と格闘しながら、あちこち『教行証文類』を対校しながら読んでいた頃に読んだ本。当時はさっぱり解らな かったのだが、お育てのおかげで少しく解るようになった。解説は哲学的な視点で記され宗学とは少しく違った観点から考察しているので御開山の意図を窺う思 考の補助線の一つとして有用であろう。なお、この本は坂東本を底本としているので、WikiArcで依用している本願寺派の「聖典」と少々文句の異同があ る。参考の頁番号は同書の頁であるが、利便の為に対応するWikiArcの文にリンクした。なお文中のリファレンス(脚注)は私において付したもので、同 書中にはない。また文字の強調やライン、フリガナ等も自分の学びのために私において附したものであり、原著の意図と違う場合もあるので注意されたし。