われ誕生の日は母苦難の日

林遊@なんまんだぶつ Post in WikiArc編集, つれづれ
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FBから転載

山本七平氏は『空気の研究』(空気=場の雰囲気)で、空気を破るには水をかけるといふようなことを記していた。いわゆる水をさすといふ行為なので空気読めと顰蹙(ひんしゅく)をかう場合も多い。
そこで顰蹙覚悟だが、FBでは仕様でフレンドの誕生日を知らせてくれるせいか誕生日を祝うメッセージを見ることが多い。

ところで我が家のばあちゃんは薬師寺の管長だった高田好胤さんの「父母恩重経」の著書を読んだからか著書中の、

今 諸人よ 思い知れかし 己が身の 誕生の日は 母苦難の日(詠み人知らず)

の句を「われ誕生の日は母苦難の日」と教えてくれた。ばあちゃんにすれば自分をこの世に生んでくてたばあちゃんの母に対する感謝の意であった。
これは、お説教の前に唱和する、三帰依文の、

人身受け難し、いますでに受く。仏法聞き難し、いますでに聞く。此の身今生において度せずんば、さらにいずれの生においてかこの身を度せん。大衆もろともに、至心に三宝に帰依し奉るべし。{後略}
➡「三帰依」

の「人身受け難し」の句が頭にあったのだろう。
ともあれ、仏法を聴く世界へ生まれたのは母の恩だと思っていたのだろう。
「われ誕生の日は母苦難の日」、いい言葉である。

なんまんだぶ なんまんだぶ なんまんだぶ

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