ある法事の席でのお坊さんと門徒の会話
法事にはどんな絵がふさわしいかのぉ
そうやねえ
これなんか、どうやろのぉ
見ると池に鯉が泳いでいる絵である
なんで、これが法事に向いているかね。
釈迦は往(い)けという 弥陀は来いという
和上からお聞きしたエピソードだが、
よく聴聞した真宗門徒はちょっと油断がならない(笑
よくある、松林に囲まれた池で鯉が泳いでいる絵なら、
釈迦はいけという 弥陀はこいという ご開山はまつという、になるのだが。
この話は、釈尊の発遣と阿弥陀仏の召喚の二河白道の譬喩のはなしである。この譬喩は本願力の大道の話しであって求道を意味するのではない。
しかし、素直に、なんまんだぶを称えて我が国に来たれという如来の召喚を聞けない輩は、白道という語に眩惑されてしまうのかもな。
なんまんだぶ、なんまんだぶ、なんまんだぶ
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