久しぶりにUPしてある「教行証文類のこころ」を読んで見た。
梯實圓和上は、浄土真宗の根幹のタームである、往相回向と還相回向について述べておられるのだが、和上の意図を掴むには、少しく判りにくい。
往相と還相は、浄土真宗という教法の宗義でいえば、
つつしんで浄土真宗を案ずるに、二種の回向あり。一つには往相、二つには還相なり。往相の回向について真実の教行信証あり。「教文類」p.135
であり、法義でいえば
本願力の回向に二種の相あり。一つには往相、二つには還相なり。「浄土文類聚鈔」p.478
の、二種の回向を基底とする本願の宗義である。
浄土真宗は本願力回向という法義なのであり、この本願力回向ということは、浄土教の七祖の誰も論じられなかった義であり、それは御開山の独自の発揮であった。
ともあれ、少しでも理解を助けるために、自分用に脚注を付し、和上の示される第二十二願の3種類の読み方をノートにUPしてみた。
返って判りにくくなったかもしれないが、まあいいか。
なんまんだぶ なんまんだぶ なんまんだぶ
→「教行証文類のこころ」二日目二講